活動・飲食ニュース

アルコールの提供再開で居酒屋・バーの売上がコロナ前の70%台まで回復、ポスタス株式会社調べ

2021.11.17

クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社は、10月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計し、結果をとりまとめ発表した。以下プレスリリースより抜粋。

宣言解除後の久々の外食は焼肉とフランス料理に人気が集まる
居酒屋やバーもコロナ前の7割まで回復へ


【目次】
集計1:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
集計2:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
集計3:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比


【集計1概要】
集計内容:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年10月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計1サマリ】

10月1日の全国一斉解除で売上がコロナ前の77%まで回復

10月は、10月1日に全国で一斉に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除されたことにより、売上はコロナ前の2019年比で77%、コロナ後の2020年比で87%まで回復し、それぞれ前月から30ポイントの上振れとなった。

コロナ前・コロナ後でいずれも売上の回復率が客数の回復率を上回っており、緊急事態宣言下の8・9月と逆転している。これは、営業時間短縮の解除やアルコールの提供開始によって、店舗での滞在時間が伸び、注文数が増加した結果、客単価が上昇したことが要因と考えられる。

全国 売上月次推移 2019年比・2020年比

全国 客数月次推移 2019年比・2020年比


【集計2概要】
集計内容:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間: 2019年6月17日~2019年10月27日、2020年6月15日~2020年10月25日、2021年6月21日~2021年10月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計2サマリ】

全国一斉解除で一気に回復、首都圏・大阪府の営業時間短縮で再浮上

10月1日の全国一斉解除で、10/4週は一気にコロナ前の78%まで戻している。前週と比較すると、22ポイントの増加となっており、消費者がいかに外食を待ち望んでいたかが窺える。

全国解除の翌週の10/11週と10/18週の2週連続で売上が一時的にへこんでいるが、これは一部エリアでは全国一斉解除の後も営業時間短縮を継続していたことが要因と考えられる。10月25日に首都圏と大阪府の営業時間短縮が解除されたことで、10/25週に売上が再上昇している。

エリア別で見ると、どのエリアも同様に9月上旬から上昇傾向である。全国一斉解除の直後に、売上が飛び抜けて上がっているのは関東地方と中部地方で、コロナ前の86%となっている。逆に、北海道地方は9月上旬からずっと全国平均を割る推移となっている。北海道地方は、第四波の5月・6月の時も他エリアに比べて回復が緩やかになっており、宣言が解除されてもすぐには外食に出かけない慎重な道民性が窺える。

全国 売上週次推移 2019年比・2020年比

参考:エリア別 売上週次推移 2019年比


【集計3概要】
集計内容:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の4業種・25ジャンルに分類される店舗
・「食事系」:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
・「軽食」:カフェ・喫茶、ハンバーガー
・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、バー、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本料理、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
・「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年10月31日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計3サマリ】

居酒屋がコロナ前の70%まで回復し、42ポイント上昇、久々の外食は焼肉とフランス料理に人気が集まる

業種別で見ると、アルコール提供再開で居酒屋がコロナ前の70%、それ以外の業種はコロナ前の80%台まで戻ってきた。前月からの伸び率で見ると、居酒屋は+42ポイントで平均を7ポイントも上回っており、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置でアルコールを伴う飲食を控えていた消費者が、いかに居酒屋の利用を我慢していたかが伝わってくる結果となった。

ジャンル別の2019年比で見ると、10月は1位焼肉、2位フランス料理、3位そば・うどんの順位で、焼肉とフランス料理はなんと90%を超えている。両者はこれまでも回復期に伸びる傾向があり、今回もその通りとなった。宣言下で制限されていた、家族・友人たちとの楽しい食事や、特別な人との大切なひと時、を取り戻したかった消費者が多いのかもしれない。また、アルコールの提供が再開したことで、居酒屋と同様バーも前月から大きく伸ばし、前月差+49ポイントでコロナ前の7割まで回復している。

業態別 売上月次推移 2019年比・2020年比

ジャンル別 10月売上ランキング 2020年比

ジャンル別 10月売上ランキング 2019年比


調査結果はこちら



この記事をシェア

こちらの記事も読まれています

居抜き物件を探す - 注目物件

居抜き物件の内覧会に参加する