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閉店しやすい業態は?飲食店ドットコムが業態別閉店率を発表

2025.01.21

飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供する「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードは、自サイトの造作譲渡情報より、閉店した飲食店の業態と営業年数を調査し、その結果を発表。以下プレスリリースより一部抜粋。

業態別閉店率について調査

閉店しやすい業態は?飲食店ドットコムが業態別閉店率を発表

調査概要

  • 調査対象:「飲食店ドットコム」に登録された造作譲渡情報のうち営業年数および業態を保有するデータ
  • 調査対象数:4,121件
  • 調査期間:2016年1月1日~2024年12月31日

調査結果について

閉店しやすい業態は、「お弁当・惣菜・デリ」、「そば・うどん」、「ラーメン」、「カフェ」、「テイクアウト」

閉店した飲食店の件数を業態と営業年数ごとに集計したところ、「お弁当・惣菜・デリ」、「そば・うどん」、「ラーメン」、「カフェ」、「テイクアウト」は、6割以上の店舗が営業3年以内で閉店していることがわかりました。昨年の調査(https://www.synchro-food.co.jp/news/press/5726)では「お弁当・惣菜・デリ」、「そば・うどん」、「ラーメン」、「カフェ」が同期間・同割合で閉店していましたが、今回の調査で「テイクアウト」が新たに追加となりました。

「テイクアウト」は3年以内の閉店割合が昨年の結果(56.07%)から4.22%増の60.29%となり、その他の業態は昨年差が3%未満の差を推移しています。

閉店した飲食店の営業年数についてのアンケート結果

「ラーメン」・「カフェ」と、「居酒屋・ダイニングバー」との差

ラーメン店とカフェは「出店したい業態」としてトップ5に入る人気業態ですが、同じく出店したい業態として上位である居酒屋・ダイニングバーと比較すると、3年以内に閉店する割合はラーメン店(62.65%)、カフェ(61.79%)に比べ、居酒屋・ダイニングバー(46.34%)と15%以上の差があり、これまでの調査結果同様に、ラーメン店やカフェは生き残りが厳しい業態であることがわかります。

▼参考:『出店したい業態No.1は?』飲食店の出店したい業態ランキングと出店予算の動向を飲食店ドットコムが発表 https://www.synchro-food.co.jp/news/press/4709

和食、寿司が最も営業期間が長い業態

次に、閉店までの営年数が長かった業態に注目すると、3年以内の閉店割合が40%を下回った業態は、「寿司」(32.43%)、「和食」(35.90%)の2業態となりました。この2業態は、11年を超える営業をしていた店舗の割合が寿司(37.84%)、和食(28.72%)、と他の業態に比べて非常に高い割合を占めています。

2業態に次いで3年以内に閉店割合が低い「フランス料理」(40.29%)も含めると、これらは専門的な技術が必要であり、開業までの障壁が高く、競合が少ないことも影響していると考えられます。

出典元:飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ

プレスリリース詳細

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