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11月は営業時間短縮要請解除で2020年売上比100%まで回復、ポスタス株式会社調べ

2021.12.22

クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社は、11月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計、結果をとりまとめて発表した。以下プレスリリースより抜粋。

飲食店売上動向レポート
営業時間短縮要請の解除で客単価も向上か

【目次】
集計1:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
集計2:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
集計3:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比

【集計1概要】
集計内容:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年11月30日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計1サマリ】

営業時間短縮要請の解除で、売上が2020年比100%、2019年比80%まで回復

11月の売上は、10月25日に首都圏と大阪府、11月1日に沖縄県で営業時間短縮要請が解除され、コロナ後の2020年比で100%まで回復をした。しかし、コロナ前の2019年比で80%と、前月から+3ポイントの伸びに留まった。

11月の客数は、10月に引き続きコロナ前・コロナ後でいずれも売上の回復率を下回っており、緊急事態宣言下の8・9月と逆転している。これは、営業時間短縮要請の解除で、消費者の店舗での滞在時間が伸び、注文数が増加した結果、客単価が上昇したことが要因と考えられる。

全国 売上月次推移 2019年比・2020年比

全国 客数月次推移 2019年比・2020年比


【集計2概要】
集計内容:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間: 2019年7月15日~2019年11月24日、2020年7月13日~2020年11月23日、2021年7月19日~2021年11月28日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計2サマリ】

売上が2019年比80%を越えたところで推移が横ばいに、エリア間の差は減少

週次推移で見ると、9月頭から11月頭にかけて、売上は右肩上がりに回復している。しかし、コロナ前の2019年比80%を超えたところで、やや横ばい気味で推移していることが分かる。
エリア別で見ると、中国地方、四国地方、九州・沖縄地方と西側のエリアが、いずれも全国平均を超える高い回復を示している。特に、11月1日に沖縄県の営業時間短縮要請が解除された九州・沖縄地方は、11月の最終週にコロナ前の2019年比90%まで回復している。北海道地方、東北地方、近畿地方と北側のエリアは、全国平均を下回る結果になった。全体的に、10月に比べるとエリアによる差が少なくなっており、全国的な回復が見られた一か月であった。

全国 売上週次推移 2019年比・2020年比

参考:エリア別 売上週次推移 2019年比


【集計3概要】
集計内容:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の4業種・25ジャンルに分類される店舗
・「食事系」:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
・「軽食」:カフェ・喫茶、ハンバーガー
・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、バー、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本料理、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
・「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋
集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年11月30日
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計


【集計3サマリ】

居酒屋・バー、肉料理系ジャンルが好調、コロナ特需が落ち着きハンバーガー業態が失速

業種別で見ると、居酒屋が前月差+7ポイントと好調で、その他の業種は横ばいとなった。全国的に営業時間短縮要請が解除されたことで、久々に居酒屋飲みを楽しんだ消費者が多かったようだ。
ジャンル別の2019年比で見ると、そば・うどんやカレー、レストランなどの食事系、軽食のジャンルは、引き続き80%以上の安定した推移をキープしているが、これまで5位圏内の常連だったハンバーガー業態の勢いが若干落ちてきた。他業態が通常営業を始めたことで、コロナ特需が落ち着いてきたことや、ハンバーガー業態人気による新規参入の増加が影響しているのかもしれない。

専門料理では、前月同様フランス料理、焼肉、鉄板料理の肉料理系ジャンルが上位を占めた。アルコールをゆっくり楽しめるようになったことで、アルコールと相性の良い肉料理系の支持が高まっているのだろうか。また、アルコールがメインのバーが、居酒屋を上回る勢いで売上を伸ばしている。

業態別 売上月次推移 2019年比・2020年比

ジャンル別 11月売上ランキング 2020年比

ジャンル別 11月売上ランキング 2019年比


プレスリリースはこちら



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