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「市ケ谷」ランチ需要の高いエリア

2023.10.20

街レポ

市ケ谷駅周辺には大学キャンパスやオフィスビルが多く建っています。リーズナブルに食事を楽しめる大手ファストフード店やカフェも多数出店していますが、飲食店の数そのものは多くはないようで、ランチ営業のある飲食店は需要があります。駅所在地はJRと私鉄（東京メトロ、都営地下鉄）でそれぞれ千代田区・新宿区となっています。※2023年10月20日更新（居抜き店舗.com調べ）

駅名 / 駅所在地

駅名	市ケ谷
駅所在地	東京都千代田区・新宿区

路線 / 利用状況

JR中央総武線	46,313人
東京メトロ(南北線等)	116,190人
都営新宿線	70,806人
乗降者数：計	233,309人

※1日平均の乗車客数：JR中央総武線（2022年度鉄道会社HPより）※1日平均の乗降客数：東京メトロ・都営新宿線（2022年度各鉄道会社HPより）

各出口の特徴

JR出口1・2/出口1～4	市ケ谷駅交差点に面するメイン出口です。靖国神社方面や麹町方面に向かうのに便利ですが、坂道を登って行かなくてはならないのが特徴です。出口1～4は地下歩道で都営新宿線改札や東京メトロ線改札まで繋がっています。
出口5・6	外堀通り沿いに面する出口。5番出口前にはくすりの福太郎、6番出口目の前にはドラッグストアのCREATEや中央大学のキャンパスがあります。東京メトロの改札が近いのが特徴です。
A2	靖国通り沿いに面する出口。山脇美術専門学院のビルに併設されており、都営新宿線を利用する際に便利です。
A3・4	靖国通り沿いに面する出口。靖国神社や九段下駅方面へ向かうのに便利です。東京家政学院や大妻女子大学へ向かう学生も多く利用します。

街の立地特性

ビジネス街 / 学生街

街の特徴

江戸城を敵の侵入から守るために掘られた「外濠」を見下ろすように設置されているのが市ケ谷駅です。飯田橋駅や水道橋駅と同じように大学が多く、麹町から九段下方面にかけてオフィスビルが集まっているため、学生やビジネスマンが多く利用しています。また、外濠沿いに植えられている木々は「都心でも緑を楽しめる」と人気があり、春には桜、秋には紅葉を楽しむ多くの人が訪れています。
「市ケ谷」という地名の由来には諸説あるようで、鎌倉時代の文献にこの辺りが「市谷孫四郎」という人物の領地であったという説、「四ツ谷」の名前にもみられるように谷に番号を振り当て「一番目の谷（一の谷）」が「市ケ谷」となった説、神社の門前で開かれていた「市買（いちがい）」がなまった説などが現在まで伝わっています。江戸時代、徳川家康は江戸城の西から攻められることを懸念し、守りを固めるためこの辺りに武家屋敷を集めました。明治維新以降は一時的に荒廃したようですが、山手の高台という好立地から住宅が建ち並び、高級住宅街として街が形成されていきました。2000年には陸上自衛隊駐屯地として活用されていた場所に防衛省市ヶ谷庁舎が移転となりました。移転後、六本木庁舎の跡地には東京ミッドタウンが建設されています。
一般的に「市ケ谷」が指し示すエリアは防衛省庁舎の敷地より西に広がる高級住宅街です。このエリアは古くから「山手の住宅街」としても知られています。飲食店が多く集まるのは、駅から東側、住所で言うと「九段南」、「九段北」、「四番町」、「五番町」、「六番町」の辺りです。靖国通りや日本テレビ通りといった大通り沿いにチェーン店が並びますが、一本入った路地にも飲食店が出店しています。飲食店数と飲食需要の「需給バランス」が取れていないようで、周辺の飲食店はイートインだけではなくテイクアウトコーナーを設け、いわゆる「ランチ難民」にも対応できるよう配慮した店も多いです。