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もう一つの渋谷における新ランドマーク「Shibuya Upper West Project」着工 隣接するBunkamuraとの融合により、同地に息づく文化の継承と発展に向けた、文化複合拠点が誕生へ
2025.03.18
東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店は、3社が出資を決定している渋谷西開発特定目的会社を通じて東急百貨店跡地で推進する 「Shibuya Upper West Projectにおいて、株式会社東急文化村が運営する「Bunkamuraザ・ミュージアム」を新施設の7階へ拡大移転することを決定。2025年3月11日の起工式後には着工を開始、2029年度に竣工予定。以下プレスリリースより一部抜粋。
新施設へ「Bunkamuraザ・ミュージアム」の拡大移転が決定
本プロジェクトは、洗練されたライフスタイルを提案するリテール、スモールラグジュアリーホテルとして日本初進出となるホテルブランド「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」、都市型居住を実現する賃貸レジデンスを有し、ミュージアムの移転・開業をきっかけとして、Bunkamuraとのさらなる融合を推進し、新たな大型文化複合拠点として誕生します。
本プロジェクト名称にもなっている「Shibuya Upper Westエリア」とは、多様な開発が進む渋谷の中で、渋谷スクランブル交差点を中心とした渋谷駅周辺と東京を代表する高級住宅地・松濤の結節点である東急百貨店本店跡地から、富ヶ谷、上原、駒場などに向かって西側へと広がるエリアです。なかでも松濤は、明治時代以降、文化人や要人が居を構える住宅街となり、また現在では周辺にBunkamura、松濤美術館、戸栗美術館といった文化施設を擁する文化の集積地となっています。
「Shibuya Upper Westエリア」は、人々の“文化的な暮らし”の歴史が脈々と受け継がれてきた街として、渋谷駅周辺とは一線を画した“もう一つの渋谷”といえるエリアです。そして本プロジェクトは、そのような“もう一つの渋谷”に位置し、東急百貨店本店が55年間、お客さまや地域の皆さまと深いつながりを築いてきたこの場所で、Tokyo’s Urban Retreatをキーコンセプトに、本格的な文化・芸術、本質的な豊かさを志向するこの土地に根付いたDNAを継承し、新たな時代へと引き継いでいくための開発計画です。
また、本プロジェクトのデザインアーキテクトを担当するノルウェーの建築・デザイン事務所「Snøhetta(スノヘッタ)」が、新施設の7階へ拡大移転する「Bunkamuraザ・ミュージアム」についてもデザインを担当します。運営面だけでなく、デザイン面でも融合を図ることで、文化発信拠点として1989年の開館以来、お客さまと培ってきたBunkamuraブランドをさらに発展させ、クリエイティビティが求められる新たな時代を象徴する、渋谷のアイコンとなるミュージアムを目指します。
“もう一つの渋谷” 「Shibuya Upper Westエリア」について
「Shibuya Upper West Project」は、多様な価値観を取り込みながら街づくりが進む渋谷の中で、エネルギーに満ちた渋谷スクランブル交差点を中心とする渋谷駅周辺と東京を代表する高級住宅地・松濤との結節点にあたる唯一無二の場所であり、次々と大型の再開発が進む渋谷駅前とは一線を画した、いわば“もう一つの渋谷”とも呼べるエリアに位置します。
明治時代のはじめ、旧佐賀藩主の鍋島家が茶園を開き、「松濤園」と名付けたことに由来する松濤は、その後、文化人や要人が居を構える住宅街となりました。現在では周辺にBunkamura、松濤美術館、戸栗美術館といった文化施設を擁する文化の集積地となっており、さらにその西には、富ヶ谷、上原、東京大学のキャンパスがある駒場などの洗練された街が広がるなど、人々の“文化的な暮らし”の歴史が脈々と受け継がれてきたエリアと言えます。
そして、歴史あるこのエリアに位置する本プロジェクトは、日本初の大型文化複合施設として誕生以来、36年に渡り文化の「発信」「創造」「交流」「育成」を担ってきた隣接するBunkamuraとの融合を図ることで、本格的な文化・芸術、本質的な豊かさを志向するこの土地に根付いたDNAを継承し、次の時代へと引き継ぐ、新たなランドマークとなります。
キーコンセプト 「Tokyo’s Urban Retreat」 について
渋谷の喧騒から離れ、自らのエネルギーが落ち着きを取り戻し、創造的な発見が出来る都心のオアシスとして、身体的、精神的、知的にも満たされ、包括的なウェルビーイングを体験できる空間を創造します。
環境への取り組み
本プロジェクトは、東急グループとL Catterton Real Estateが掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、環境とサステナビリティに配慮した国際認証などの取得を目指します。環境への取り組みへの一つとして、建設現場の仮囲い壁面緑化に取り組んでいます。
苔を活用した建設現場の仮囲い壁面緑化
本プロジェクトの着工にあたり、キーコンセプトの「Tokyo’s Urban Retreat」に基づき、仮囲いを活用した緑視率向上に取り組んでいます。2024年12月より建設現場の仮囲いにて苔シートを活用した壁面緑化施策を実施中です。取り付け・取り外しが容易なマグネット式により、建設工程に合わせてフレキシブルなレイアウト変更に対応し、2025年3月12日現在、仮囲い面積約320㎡に対して、約130㎡の壁面緑化を実現しました。
50cmごとに苔(緑)と仮囲い(白)の壁面で縞模様をつくり、各ラインの長さをなだらかにした街並みに調和するデザインで渋谷の街の景観維持を目指すと共に、苔シートの設置により建設現場の落書き防止をしています。苔シートへの関心が高いことを受け、2025年2月より、「苔に触れることができる」体験コーナー設置し、苔シートの性能や緑化活動に関する情報を発信。今後も竣工までの間、仮囲いを活用した施策を継続的に実施予定です。
苔による壁面緑化は、東急株式会社がスタートアップを中心とした企業との事業共創を推進する「東急アライアンスプラットフォーム」で、2023年度に「渋谷賞」を受賞した株式会社グリーンズグリーンとの共同社会貢献活動として取り組んでいます。今回は、-20~70℃の寒さ・暑さに耐え、自重の10倍もの水分を蓄えられるなど力強い生命力と順応性を併せ持つ「スナゴケ」を採用したことで、通常の壁面緑化のような常時潅水対応はなく、基本的な水分供給は雨水で補い、潅水作業は週1回のみ実施しています。また、半永久的に二酸化炭素を固定する苔はヒートアイランド現象の緩和など、環境対策のマテリアルとして期待されています。本プロジェクトでは、今後、環境保全活動の一環として仮囲い緑化の多面的な機能について、株式会社グリーンズグリーンと共に調査予定です。
計画概要
事業主 | 東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店 |
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂二丁目24番1号 |
用途 | リテール、ホテル、レジデンス、ミュージアム など |
敷地面積 | 約13,675㎡ (※Bunkamura含む) |
延床面積 | 約119,000㎡ (※Bunkamura含む) |
階数 | 新築部分:地上34階 地下4階 Bunkamura:地上7階 地下2階 |
高さ | 155.7m |
デザインアーキテクト | Snøhetta |
エグゼクティブアーキテクト | 株式会社日建設計 |
建築施工者 | 大林・東急・西武建設共同企業体 |
竣工 | 2029年度(予定) |
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