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外食産業9月、ファミレス業態は緩やかに回復する一方、飲酒業態の大幅回復への道のりは遠い。日本フードサービス協会調べ

2020.10.27

一般社団法人日本フードサービス協会より、9月の外食産業市場動向調査が発表された。
9月は、コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売上が前年並みまで回復、外食全体の売上は前年同月比86.0%と前月より2ポイント増えた。以下リリースより。
 

外食市場 9月の動向

 

<全体概況>
コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売上が前年並みまで回復、外食全体の売上は前年同月比86.0%と前月より2ポイント増えた。しかし、感染者数は“下げ止まり”で、企業の在宅勤務が続く中、特に繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業は苦戦している。また、前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復に水を差したといえる。

<業態別概況>

ファーストフード業態
 

●「FF」は、業種間で回復に差があったが、テイクアウト・デリバリー需要が好調な洋風に支えられる形で、全体売上は96.6%と、前月(96.4%)とほぼ変わらない。

●「洋風」は、ドライブスルーのテイクアウトやデリバリーの浸透などもあり、前月ほどではないものの好調な売り上げで103.3%となった。

●「和風」は、高単価品やセットメニュー等を投入するも繁華街・ビジネス街での客足が戻らず、売上は92.8%。

●「麺類」は、昨年の好調と比べると、回復が緩やかで、売上84.6%。

●「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回復基調はあるが雨天の外出自粛もあり、売上94.0%。

●「その他」は、「アイスクリーム」が、昨年好調だったキャンペーンの反動もあり、8月と比べて▲6.7ポイントの83.6%となった。

ファミリーレストラン業態
 

●「FR」は、月後半にかけて客足が緩やかに回復し、全体売上は80.3%となった。

●「洋風」「和風」「焼肉」は、4連休に前年並みまで回復するところもあり、売上はそれぞれ75.7%、77.7%、91.7%と前月より上向いている。

●「中華」は、引き続きテイクアウト・デリバリー需要の支えもあり、売上91.3%と前月並みとなった。

パブ・居酒屋業態
 

●飲酒業態は、東京都による飲酒業態の営業時間短縮要請(15日まで)や、夜の時間帯の客足の停滞、ほぼ皆無の法人の大規模宴会などから、業態全体の売上は51.1%、「パブ・ビアホール」は売上44.4%、「居酒屋」は52.8%と、大幅回復への道のりは未だ遠い。

ディナーレストラン業態
 

●ディナーレストランも、GoToトラベルの旅行客など、立地によって集客の差がみられるものの、宴会需要ではなく小規模の会食を中心に少しづつ回復し、売上は71.3%となった。

喫茶業態
 

●依然としてビジネス街立地での客足の戻りが弱く、売上は72.5%となった。

 




リリース本文は、こちらのURLからご覧ください(PDF)

資料提供:一般社団法人 日本フードサービス協会

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